2011年にスタートしたバックギャモン検定は、今回の バックギャモンフェスティバル で13周年を迎えました。これで11回目の実施となりますが、これは新型コロナウイルスの影響や制作スケジュールの都合で3度の休止があったためです。
今回、バックギャモン検定をもっと盛り上げるため、匿名のスポンサーからの申し出により、成績優秀者1名を「バックギャモン検定アンバサダー」として選出し、海外のバックギャモン大会に参加するための費用として10万円を支給することになりました。アンバサダー選出には、「正答数が50問中40問以上」という厳しい条件が設けられました。それもあってか、検定本番はいつもより緊張感あふれる雰囲気でおこなわれました。

今回の受検者の中には西川清一氏、片上大輔氏、中須賀謙吾氏が含まれていましたが、その3名は奇しくも、第10回検定 の日本人上位3名でした。
片上氏が終了後に「今回40点とったら大したもんですよ」と感想を漏らしていた中、最高得点を獲得したのは西川氏でした。しかし西川氏は「他に40問以上を取った方がいればその方を優先してほしい」とのことで検定アンバサダーを辞退されました。結果、40問正解した中須賀氏がアンバサダーに選ばれました。おめでとうございます!!
表彰式での西川氏のコメント(都合により表彰式を欠席されたため代読)は以下の通りです。「終了後、中須賀さんが40点を取ったと聞き、彼と話をしましたが、個人的にもとても嬉しく思っています。今頑張っている、未来あるプレーヤーこそアンバサダーに相応しいと思います。中須賀さんなら申し分のない、本当にふさわしい方が選ばれたと思います。」
それを受けて中須賀氏は、「西川さんからもそうやって言っていただき、協賛を受けた上で行くわけですから、良い結果を残せるように準備を含めてやっていきたいと思います。ありがとうございます。」とコメントされました。また、「45点と聞いて、西川さんはあらためてとんでもない方だと思いました。」とも。

なお、当日は19名が参加し、平均点は24.5点、合計エラーの平均は3,289でした。第11回バックギャモン検定ファーストラウンドの結果は以下の通りです。
| Rank | Total score | Total errors | Name |
| 1 | 45 | 685 | Kiyokazu Nishikawa |
| 2 | 40 | 963 | Kengo Nakasuka |
| 3 | 38 | 1511 | Daisuke Katagami |
| 4 | 34 | 1780 | Yukihiro Ninomiya |
| 5 | 26 | 2682 | Kensaku Okatani |
| 6 | 25 | 3465 | H. G. |
| 7 | 24 | 3865 | Toshiya Yatagawa |
| 8 | 23 | 3171 | Junko Nakamura |
| 8 | 23 | 3356 | Ryo Matsuura |
| 8 | 23 | 3613 | Satoshi Ozaki |
| 11 | 22 | 3237 | Naoki Chiba |
| 11 | 22 | 3534 | Kouki Miyaji |
| 13 | 19 | 4079 | Hiroyuki Kawakami |
| 13 | 19 | 4359 | Ryota Asano |
| 15 | 17 | 3729 | Raito Hongo |
| 15 | 17 | 4255 | Kazunori Miyata |
| 15 | 17 | 4713 | M. F. |
| 15 | 17 | 5312 | Riho Hosokawa |
| 19 | 15 | 4176 | Taro Ogura |
| Total 19 | Ave. 24.5 | Ave. 3289 |

毎回恒例のコメントになりますが、バックギャモン検定はスコアの良し悪しだけがキモなのではなく、問題集として世界最高のクオリティであることのほか、「出題の妙」と「世界トッププロの解説」がバックギャモン検定の「売り」と言っても過言ではありません。スコアに一喜一憂することなく、ご自身の現状を見つめ直し、強化するチャンスと捉えていただければありがたいです。
バックギャモン検定は、14年目の新しいシーズンを迎えることができました。第10回までの累計受検者数は1,296名となっていましたが、今回で1,300名を超えました。これだけ長く続けられているのも、ひとえにバックギャモン検定を支持してくださる皆さまのおかげです。受検していただいた皆さまには、この場を借りて御礼申し上げます。
今年も世界中でバックギャモン検定の開催を予定しています。最新情報は随時、本ブログや SNS などでお知らせしていきます。次回のラウンド2は、Chicago Open 2024 での開催を予定しています。
